LINEで”事業貢献度の高い”新規会員の増加と、ゼロパーティデータ活用に成果を出すエン・ジャパンの取り組みとは

エン・ジャパン株式会社が提供する、若手ハイキャリアのスカウト転職「アンビ(AMBI)」様では、新規会員の登録促進においてランディングページの離脱率に課題を感じ、AlgoageのDMMチャットブーストCVの導入をご相談いただきました。
導入後に月間の新規会員登録数110%や、事業の売上に繋がりやすい会員数増加の実現など具体的な成果や、その取り組みと同社の今後の展望をマーケティング本部の原下さんにお伺いしました。
ーLINEツールの導入を検討しはじめたきっかけを教えてください。
原下さん:まずは、弊社内の別サービスである「ミドルの転職」で成果が出ていたので興味を持ちました。(ミドルの転職事例記事)
アンビは、「ミドルの転職」よりも年齢が若い方々が利用するサービスなので、LINEでコミュニケーションするのは効果的だと考えました。LINEのチャットUIや、診断コンテンツを通すことで、ユーザーの情報提供への抵抗感が少なくなり、転職に関する様々なデータが得られると思いました。

また、LPを離脱したユーザーに対して、デジタル広告のリターゲティング配信とは全く異なる方法でアプローチできることも興味を持った理由の一つです。
ー導入時の具体的な課題は何でしたか?
原下さん:大きく二つありました。「LPに訪問したユーザーの離脱率」と「Cookie規制への対策」です。
具体的にいうと、まず「LP訪問ユーザーの離脱」に関してですが、アンビではデジタル広告を活用して集客を行っていますが、その中でLPに訪問したユーザーの約9割が離脱しているという課題がありました。もちろん、LP改善検証などは行ってはいましたが、それ以外の改善施策を模索している状況でした。
二つ目の「Cookie規制への対策」に関しては、今後リターゲティング配信などCookieを使用したターゲティング手法の拡大はどんどん難しくなっていくことが予想されます。その中で弊社も例外ではなく、その規制への対策を進めてCookieレスな施策を導入する必要がありました。
「LPの離脱ユーザーをLINEに誘導して、チャット上でナーチャリングができる」「3rd Party Cookieを使用しない」「LINE上のアンケートを元に、ユーザーにパーソナライズ化されたセグメント配信ができる」など、リターゲティング配信ではできないことが実現できるため、先ほどの2つの課題が解決されて、アンビのマーケティング成果が劇的に上がる可能性を感じました。
ー複数のツールを比較検討されたと思いますが、どのような点を重視して検討を進めましたか?またその理由を教えてください。
原下さん:最も重視していたのは、会員登録数が増えるだけではなく、その先の応募率の高い会員の登録が増えるかという点です。理由としては、ただ会員登録数が増えるだけでは事業の売上に繋がらないからです。
他には、導入後のサポート・運用についても重視していました。導入して終わりではな く、改善・運用を行っていかないと、アンビのマーケティング成果の底上げにはつながらないと感じていたためです。「LINEメッセージ内容の検証」「 LP離脱を防ぐポップアップの改善」といったLINEサイドの改善は、弊社として知見を持っているわけではないのでAlgoageさんのサポートなしでは出来ません。なので、 ここをしっかりとサポートいただけるのかどうかという点も重視していました。

ー導入までに苦労した点はありますか?またそれを乗り越えるためにしたことは何ですか?
原下さん:初期設計は少し苦労しました。
導入前に、友だち追加したユーザーに最初に送るメッセージやリッチメニューを複数用意する必要があります。また、クリエイティブチェックのフローの作成も必要でした。とにかく考えることや準備することが多かったですね。
そこで私がやったのは、素直にAlgoageさんに頼ったことです。私はアンビのユーザー理解の機会は多いですが、 LINEコミュニケーション設計はこれまで未経験です。AlgoageさんはLINEコミュニケーション設計が得意なので、一人で抱え込まずお互いに補完できるよう協力をお願いしました。
Algoageさんの良かった点は、コミュニケーション設計においてただ会員登録数が増えるような設計ではなく、応募など売上に繋がる本質的なユーザーの登録を増やすような設計を考えてくださったことです。そのおかげで、ともにアンビの事業を成長させるためのビジネスパートナーとして非常に信頼ができました。
ー導入後の成果はいかがでしょうか。
原下さん:月間の会員登録数が約110%に増加しました。
さらに、登録した会員の求人応募率はリスティング広告と同様の数値でした。ただ会員登録数が増えるだけではなく、事業の売り上げに繋がりやすいユーザーが増えており、非常に良い成果が出ています。
また、DMMチャットブーストCV経由での会員登録ユーザーは導入から9か月で約260%に増加しています。導入後にもデータ分析や改善レバーの検証などの面でしっかりとAlgoageさんにサポートいただき、登録数を伸ばすことができています。

ー具体的に効果的だった施策は何ですか?
原下さん:大きく二つあります。
一つ目は、LPを離脱するユーザーに表示するポップアップの改善検証は大きな効果がありました。 元々Algoageさんに作成いただいたデザインを使用していたのですが、 それを弊社のデジタル広告で好調だったバナーデザインを取り入れたところ、バナーのクリック率が改善しました。そこからAlgoageさんの知見を活かしてCTAのデザインなど複数回クリエイティブを最適化するための検証を重ねたことで、LINEの友だち追加率に関しては効果が170%改善して大きな効果が出ました。
エン・ジャパンとAlgoageさんの知見を掛け合わせて成果がでた良い事例だったのではと思います。

二つ目は、LINEの友だち追加後にまだ会員登録をしていないユーザーに送るメッセージについての検証も非常に効果的でした。はじめは探り探りの中でメッセージ配信を行っていましたが、これらのデータが溜まっていく中で、毎月送るメッセージの本数や、メッセージの訴求内容を最適化した結果、DMMチャットブーストCV経由での登録ユーザーが導入から9ヶ月で約 260%に増加する、という大きな成果が出ました。
ー当初想定していなかった効果は何かありましたか?
原下さん:LINE上で取得したゼロパーティデータがLINEの施策以外においても活用できた、ということです。
ここで言うゼロパーティデータは、簡単に言うとチャットから得られるユーザーの回答データです。アンビでは、LINEに誘導した後に診断コンテンツを行うので、その回答データからユーザーの転職に関する様々な定性データを得ることができます。本来は、そのデータはユーザーにパーソナライズ化された情報をLINEで届けるために使用していました。
ただ、このデータをデジタル広告に活かすことで集客効率を高めることができました。確度の高いユーザーのインサイトを捉えたクリエイティブを作成できたことで、効果が上がったのだと思います。これは導入当初に想定していなかった効果であり、非常に良かったと考えています。

また、ユーザーのサービス理解度も上げられていると感じています。LINE上では、ユーザーのニーズに合わせたサービスの機能を訴求することができるためです。
アンビには職務適性やキャリアタイプ指向性が分かる「ジブン分析」や、エントリー前に求人への合格可能性がわかる「合格可能性診断」、企業やヘッドハンターからスカウトが届く機能があります。ユーザーによって使いたい機能はそれぞれだと思いますが、チャットの回答データをもとにニーズに合った機能を詳しく届けることができるので、よりユーザーのサービスへの理解が深まっていると感じています。
それによって、登録後のアクションに繋がりやすい状態になり、応募率が高いという一つの要因になっているのかなと考えています。
ー反対に、当初の想定通りにいかなかったことはありますか?
原下さん:強いて言うならば、DMMチャットブーストCV経由の登録ユーザー数が、伸び悩んだ時期が あったことです。導入後9か月で約260%に増加しましたが、全て順調に右肩上がりに伸びたわけではありません。配信メッセージや友だち追加画面など、地道な改善検証をコツコツと積み重ねたことで登録数を伸ばすことができました。

ーどのような企業にDMMチャットブーストCVをおすすめしますか?
・事業の売上に繋がるCVを増やしたい
・LPの離脱ユーザーにリターゲティング配信とは異なる方法でアプローチしたい
・3rd Party Cookie規制への対策を進めたい
という企業様にはぜひおすすめしたいツールです。
また、LINEのチャットからユーザーの様々な定性情報(ゼロパーティデータ)を得ることがで きます。これらのデータをLINE上のメッセージだけでなく、デジタル広告の訴求など様々な部分で活用頻度を増やすと良いのではないかなと思います。
ー最後に、アンビのDMMチャットブーストCVにおける今後の展望について教えてください。
原下さん:「アンビの求人データをLINEに連携して、ユーザーにマッチした求人情報を届ける」というのを行いたいです。これはチャットで得られる回答データを分析して、ユーザーの志向性やニーズ に合った求人情報を登録後に届ける機能になります。これによってさらに登録後の応募率を高めていくのが狙いです。

また、それ以外にも「スカウトが届いたことをLINEで通知する施策」や「登録フォームを離脱 したユーザーにメールでリマインドを送る施策」も検討しています。いずれも登録後の応募率を高めるのが狙いです。ただ会員登録者数を増やすだけではなく、事業の売り上 げに繋がる本質的なCVを増やすことにコミットした施策を行いたいと考えています。

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