人材業界の採用システムにおける課題に挑む、求人ジャーナルのLINE×データ活用とは

求人情報誌「求人ジャーナルネット」を中心に人材関連サービスを展開する求人ジャーナル様は、同社の企業向け採用サイト構築システム(ATS)である「えんと~り」の付加価値の一つとしてDMMチャットブーストCVを導入しました。
その背景には、ATSにおける課題と求職者の行動の変化があります。求人ジャーナル様が描く、今後の採用活動の展開をIT戦略室室長の堀江さんにお伺いしました。
ーDMMチャットブーストCVを導入した背景を教えてください。
堀江さん:
ATSは、企業が採用サイトをつくることができますが、そこに集客するような仕組みがありません。自分たちで集客する場合、広告費をかけて集客したり、ブランディングをして想起を狙い指名検索してもらったりする必要があります。ただそれだと、多くの企業が費用対効果が見合わず、せっかくサイトを作っても発見されないという課題感がありました。
それに対して、企業が自ら、興味関心度の高い求職者に発信できるようにできるといいなと思っていました。DMMチャットブーストCVのようなツールを連携すれば、採用サイトに訪れた求職者がサイトから離脱する際にポップアップを表示し、LINEに誘導してリターゲティング配信やレコメンド配信をしたり、求職者と直接コミュニケーションができます。
また、もうひとつ、業界の大きな流れとしてアグリケーションサイト(一つのサイトに複数サイトの情報が集約されたもの)の拡大があります。アグリケーションサイトが大きくなればなるほど、どの求人サイトに掲載してあってもそこで求人情報が見られるようになります。そうなると、求職者は大量の情報から求人を探すより、サイト・企業側から自分が欲しい情報を発信してくれるものに価値を感じるようになります。そのような世界観における一つの手段として、データベースを元にリターゲティングを実施したり求職者と企業がコミュニケーションできるようにすることが付加価値となるのではと思いました。
DMMチャットブーストCVとの取り組み全体像

(参考)リターゲティング配信機能とダイレクトスカウト機能を有した “求職者へ【発信】するATS新機能”をリリース!-株式会社求人ジャーナル-
ーいくつかLINEツールを比較検討されたと伺いましたが、DMMチャットブーストCVを選んだ理由を教えていただけますでしょうか。
堀江さん:
一番の理由は、ATSが業界特有のシステムや仕組みにも関わらず、その理解度が非常に高かったことです。何社かお話しした中で弊社の構想をすぐに理解いただけたのが御社でした。
また、ビジネス面で強みがあるのでクリエイティブにそこまで重点をおいていらっしゃらないと思っていたのですが、実際はクリエイティブの質も高く、そこは想定外の嬉しいポイントでした。

ー実際に貴社のATSを導入している企業様からの反応はいかがですか?
堀江さん:
DMMチャットブーストCV経由の応募は一定数あります。また、お声としていただいているのは、求職者にリターゲティングメッセージを送ることができ、安心感があるということです。最近は求人がますますグローバル化しており、例えば差別的な表現に触れないかなど求人情報の表現方法が厳しく見られています。そうすると、求人情報が無難な表現に落ち着いてしまい最適なマッチングが生まれにくくなったり、機会損失につながります。企業から求職者にダイレクトメッセージを配信できると、本当に伝えたいことや、求められている情報を届けることができますし、求職者との繋がりを感じて安心要素となっているようです。
この「企業と求職者を繋ぐ」というのはサービス名である「えんと~りLINK」に込めた想いでもあります。
ー求職者に対して、LINE上でアンケートを実施していますがそのデータからわかったことはありますか?
堀江さん:
はい、元々想定としては20〜30代が最もレコメンド配信に反応いただけると思っていました。ただ実際は、60代以上の方の反応が多いです。仮説としては、若い世代はレコメンドの条件以外の譲れないこだわりを持っているためそれだけで選びきれない。その反面、60代以上の方は空いた時間や現役時代との経済面のギャップを埋めたい、など条件面が当てはまれば判断ができます。そのため、年配の方はレコメンド、若年層は閲覧データなどを元にしたリターゲティング配信の方が合っているのだと思いました。

ー今後の「えんと~りLINK」の展望を教えてください。
堀江さん:
これまで、弊社の求人情報は紙媒体からはじまり、WEBメディアへ移ってきました。今は生活者行動の変化もあり、求人企業が自社で集客する流れになってきています。その場合これまでのメディア思想をとっぱらう必要があります。ブランディングを強化していくには時間がかかり費用対効果が合わないので、その際に自社のデータベースを活用して適切な求職者へアプローチできるプラットフォームが「えんと〜りLINK」です。
求職者も採用サイトの情報だけでは分からない“生の企業の声”を聞けるため、ミスマッチを防ぐことができます。
ChatGPTのような生成AIが利用され、メディアを介さずにすぐに最適な結果が返ってくる世界においては、メディアではなく求人に特化したAIサービスなどが求められると思っており、「えんと〜りLINK」はそこに対応できるものでありたいと思っています。
ー導入を検討している企業様に一言お願いいたします!
堀江さん:
我々の場合は求人ですが、他の業種でも本質は同じで、お客様本位のサポートができるかどうかだと思います。離脱ポップアップは退店前に「何かお困りごとがなかったですか?」などお声がけするようなものです。出し分けや制御もできるので、基本的にはお客様にとって良い機能にすることができます。ビジネスを理解していただけるAlgoageさんであればお客様へ寄り添ってくださるので、どのビジネスでも活用できるのではないかと思います。

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