サブスクリプションとは|導入するメリットや成功事例・LINEを活用する方法を紹介
サブスクリプションサービスは、音楽や動画の聴き放題など、私たちにとって身近なサービス形態のひとつです。企業側にとっては定期的な収入が見込めるため、売上の安定化につながるメリットがあります。
本記事では、サブスクリプションの概要やメリット・デメリット、成功事例などを解説します。サブスクリプションの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

サブスクリプションとは|概要を解説
まずは、サブスクリプションの概要について解説します。
サブスクリプションは定期購読や定額制のこと

サブスクリプションとは、商品やサービスを一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルです。従来の「商品やサービスの対価として料金を支払う」という考え方とは異なり、利用権に対して対価を支払う点が特徴です。
毎月、一定額を支払うことで継続的にサービスを受けられるため、ユーザーは契約さえしていれば規約の範囲内で好きなだけサービスを利用できます。近年では、音楽や動画の聴き放題・見放題サービスなどが普及しています。また、新聞や雑誌の定期購読は古くからあるサブスクリプションの一種です。
定額制なので、利用者側にとっては料金を気にせずサービスを楽しめるメリットがあります。
サブスクリプションモデルが広まっている理由
サブスクリプションモデルが広まっている背景には、以下のような点が挙げられます。
- スマートフォンの普及により、デジタルコンテンツの消費が増えた
- インターネット環境の発達で、クラウドサービスの利用が容易になった
- モノ消費からコト消費へのシフトにより、所有よりも体験を重視する価値観が広がった
また、1980年代前半から1990年代半ば生まれの世代を中心に、所有にこだわらないシェアリングエコノミーが浸透したことも、サブスクが広まった要因のひとつです。
安定的な収益を見込めるサブスクリプションモデルは、消費者だけでなく事業者側にとっても大きなメリットがあります。
サブスクリプションの市場規模
国内のサブスクリプション市場は、2025年に1兆118億円に達すると予測されています。(矢野経済研究所調べ)
2021年に7,875億円の市場規模だったことを考慮すると、今後も高い成長が見込まれるでしょう。市場の拡大を牽引しているのは、音楽や動画などのデジタルコンテンツ分野です。
また、家具や家電のサブスクモデルも徐々に売上を伸ばしています。今後は生活必需品や食品など、日用消費財分野でもサブスクリプションモデルが広まっていくことが予想できるでしょう。
サブスクリプションを導入するメリット
企業がサブスクリプションを導入するメリットは、主に以下の3つが挙げられます。
利益が安定する
サブスクリプションモデルでは毎月一定の収入が見込めるため、安定的な利益を確保できます。たとえば、教育系サービスを展開している事業者の場合、月額制の学習教材を提供することで継続的な収入を得られるようになるでしょう。
継続的な収入があることで、長期的な視点に立った事業計画が立てやすくなります。売上の変動リスクが軽減されるため、経営も安定します。
また、顧客との関係性が長期化するため、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながるという利点があります。
新規ユーザーを獲得しやすい
サブスクリプションは初期費用が低く、気軽に始められるため、新規ユーザーを獲得しやすい傾向にあります。
身近な例を挙げると、月額制のフィットネスジムでは入会金無料のキャンペーンを実施することで、新規会員を獲得しています。無料トライアルを提供すれば、サービスの価値を実感してもらいやすいでしょう。
ユーザー目線に立つと「サブスクは使わなくなったらすぐに辞められる」という考えから、気軽に契約するケースが多いようです。
ユーザーのデータを分析できる
サブスクリプションモデルでは、ユーザーの行動データを継続的に収集・分析できます。たとえば動画配信サービスでは、視聴履歴などのデータを収集して分析することで、各ユーザーに合わせたレコメンドを実現しています。
データ分析によりユーザーの嗜好やニーズを深く理解し、サービスの改善や新機能の開発につなげられるでしょう。どの層にどのようなコンテンツが好まれているのかがわかれば、それぞれのユーザーに最適化されたサービスを提供できます。
サブスクリプションのデメリット
多くのメリットがあるサブスクリプションですが、導入前に把握しておきたいデメリットもあります。サブスクリプション型ビジネスモデルのデメリットについて見ていきましょう。
利益が出るまでに時間がかかる
サブスクリプションモデルは、利益が出るまでに時間がかかることがあります。利用者が一定数に達するまで、収益が投資額を下回ることは想定しておく必要があるでしょう。
そのため、長期的な視点で事業を運営する必要があり、短期的な利益を求めにくいビジネスモデルといえます。また、サービス開始直後は認知度を上げるために、広告費やキャンペーン費用などのコストがかさむ傾向にあります。
サブスクリプションモデルに参入する際は、事業が軌道に乗るまで資金繰りに十分気を配る必要があるでしょう。
ブランドに傷がつく恐れがある
サブスクリプションモデルを運営するなかで、一時的にでもサービスの質が低下するタイミングがあると、ブランドイメージが急激に損なわれる恐れがあります。
継続的なサービス提供が前提のため、短期間でも商品やサービスの質が落ちるとビジネスに致命的な影響を与えかねません。一度ブランドイメージに傷が付いてしまうと、回復には時間がかかります。
サブスクリプションモデルを継続するには、目先の利益を追いかけるのではなく長期的にユーザーを満足させ続けられる事業設計を意識しなくてはいけません。
サービスを改善し続けないと顧客が離れる
サブスクリプションモデルでは、継続的にサービスを改善し続けないと顧客が離れていくリスクがあります。
たとえば、月額制の学習アプリを展開している場合、定期的に新しいコンテンツが追加されないとユーザーは飽きてしまうかもしれません。
競合他社との差別化を図るためにも、常に新しい価値を提供し続ける必要があるでしょう。ユーザーの声に耳を傾け、ニーズに合わせてサービスをアップデートしていくことが重要です。
サービスの改善に投資を惜しまずユーザーの満足度を高め続けることが、サブスクリプションモデルで成功する鍵です。
サブスクリプションで成功した事例
サブスクリプションで成功している企業のサービス事例を3つ紹介します。
My Little Box:雑貨・コスメのサブスク
My Little Boxは、トレンド雑貨や人気コスメが毎月届くサービスです。トレンドに敏感で自分へのご褒美を探している20代~30代の女性をターゲットにビジネスを展開しています。
月額3,580円(税込)で、テーマに合わせた雑貨やコスメが詰まった可愛いBOXが毎月届くというサプライズ演出が人気を博しています。
ボックスの中身は到着までのお楽しみというワクワク感があり、自分では選ばない新しいアイテムとの出会いを提供している点が多くの女性を惹きつけている理由といえるでしょう。
KINTO:クルマのサブスク
KINTOは、トヨタ自動車が提供するクルマのサブスクリプションサービスです。月額料金を支払うことで、必要なときに必要な分だけ車を利用できます。
車種や利用期間を自由に選択でき、ライフスタイルに合わせた利用が可能です。車検や税金、保険などの手続きもKINTOが代行してくれるため、車を所有することで生じる事務負担を軽減できます。
KINTOは車の所有にとらわれない新しいライフスタイルを提案し、ユーザーから支持を集めているサービスです。
Oisix:食品のサブスク
Oisixは、有機・低農薬の食材を宅配するサブスクリプションサービスです。定期的に旬の食材や料理キットが届けられるサービスで「スーパーでお惣菜は買いたくないけど、時短したい」というニーズを持つユーザーから支持を得ています。
新鮮な食材を使用しているため、品質が高く安心して食べられると評判です。品数も1,500品目と多く、ユーザーを飽きさせません。ユーザーの好みや家族構成に合わせて、食材の種類や量を調整できるのも特徴です。
「初回70%OFF」など半額以下のキャンペーンを開催している点も、利用者数を伸ばし続けている要因です。忙しい共働き世帯などから支持され、会員数は38万人を超えています。
LINEでサブスクリプションを始める方法
サブスクリプションの導入を検討している事業者の方にとって、LINE公式アカウントを利用した導入は比較的取り組みやすい方法といえるでしょう。LINEでサブスクリプションを始めたい場合は、LINE公式アカウントの「メンバーシップ機能」を活用するのがおすすめです。
メンバーシップ機能とは、LINE公式アカウントを運用している企業がユーザーに対して月額課金型の会員サービスを提供できる機能のことです。ユーザーは、LINE上でかんたんに会員登録や解約手続きなどを行えます。
サブスクリプションモデルに関するノウハウや、必要なツールを独自に準備することに不安を感じている場合は、ぜひLINE公式アカウントの活用を検討してみてください。
ここでは、LINEでサブスクリプションを始める手順を紹介します。
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LINE公式アカウントを開設する
LINEのメンバーシップ機能を利用するには、まずLINE公式アカウントを開設する必要があります。
LINE公式アカウントは、企業や団体がLINEを通じてユーザーとコミュニケーションをとるためのツールです。アカウント開設には、企業名や連絡先などの情報を登録し、審査を通過する必要があります。審査に通過すると、公式アカウントを通じてユーザーとのメッセージのやり取りができるようになります。
LINE公式アカウントの詳細な開設方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:公式ラインはどう作る?LINE公式アカウントの作り方をやさしく解説
利用条件を満たす
LINEのメンバーシップ機能を利用するには、一定の条件を満たす必要があります。具体的な条件は以下のとおりです。
1. LINE公式アカウントが認証済アカウント、もしくはターゲットリーチが200人以上
2. ログインしているビジネスアカウントが、LINEアカウントと連携済み
3. ログインしているビジネスアカウントが、管理権限を持っている
引用:LINEキャンパス
2と3は比較的容易にクリアできますが、1の条件はLINEヤフー社から認証を受ける必要があります。認証が受けられなかった場合は、200人以上の友だち登録者を獲得しなければなりません。
以上の利用条件を満たしたら、次のステップに進みましょう。
メンバーシッププランを作り、審査申込をする
メンバーシップ機能を利用するには、メンバーシッププランを作成し、審査申込をする必要があります。
まずLINE公式アカウントの管理画面にログインし、上部メニューの「収益化」をクリックします。

画面を下にスクロールし、ステップ1とステップ2の条件を満たしていることを確認したら、利用規約に同意し「メンバーシッププラン作成する」をクリックしましょう。

次に、プラン名や特典・月額費用などの詳細な設定を入力します。

すると審査情報の入力が求められるので、必要事項を入力し「次へ(最終確認)」をクリックしましょう。

審査に通過すると、メンバーシップ機能を利用してサブスクリプションを始められます。
メンバーシッププランに加入するようユーザーにアピールする
メンバーシップ機能の利用が可能になったら、ユーザーにプランへの加入を促しましょう。公式アカウントを通じて、メンバーシッププランの魅力をアピールすることが重要です。
限定コンテンツや特典など、プランに加入するメリットをわかりやすく伝えたり、キャンペーンを実施したりして加入するメリットを付けるのも効果的です。メンバーシップに加入してもらうには、ユーザーの興味を引き付ける情報を発信する必要があります。
プランへの加入者を増やし、サブスクリプションの収益化を図りましょう。
メンバー限定コンテンツを配信する
メンバーシッププランに加入したユーザーに対して、限定コンテンツを配信することが重要です。限定コンテンツはプランの価値を高め、ユーザーの満足度を上げる鍵となります。
たとえば、メンバー限定のニュースレターや動画・クーポンなどを配信することで、メンバーシップの特別感を演出できるでしょう。ユーザーの興味関心に合わせたコンテンツを提供し、継続的な利用を促すことが大切です。
また、定期的に新しいコンテンツを追加するなど、ユーザーを飽きさせない工夫も必要です。魅力的な限定コンテンツを配信し続けることで、メンバーシップの価値を維持できるでしょう。
サブスクリプション型のビジネスモデルで売上を安定させよう
サブスクリプションは、継続的な収入を得られるビジネスモデルとして注目されています。毎月一定の収入が見込めるため、売上が安定し、事業計画を長期的な視点で考えられるでしょう。
初期費用が低く、新規ユーザーを獲得しやすいのもメリットのひとつです。また、LINEのメンバーシップ機能を活用すれば、手軽にサブスクリプションを始められます。
ただし、サブスクリプション型のビジネスモデルを成功させるには、サービスの質を維持する取り組みや顧客を維持するための工夫も必要です。ユーザー視点に立ったサービス設計をすることで、サブスクリプション型ビジネスを成功させましょう。

で、