動線とは?Webマーケティングにおける意味とLINEによる集客動線設計方法を解説

「動線」は人や物の移動経路という意味のほか、マーケティングにおける集客プロセスをあらわす言葉としても使われます。
集客動線を構築するにあたり、LINEは顧客の囲い込みと購入のきっかけをつくるための重要な役割を果たします。
本記事では、LINEを使った集客動線を設計するポイントと友だち登録を増やす方法について解説します。

Webマーケティングにおける動線とは?
物理的な移動経路をあらわす動線は、住宅設計における生活導線や家事動線、製造業における作業動線など、実際に人や物が通るルートのことを指します。
また、商業施設や店舗において適切な客動線を設計することは、来店客の買い物のしやすさにつながり、それが売上にも大きな影響を与えます。
Webマーケティングで用いられる場合の動線は、これらの意味とは少し違ってきます。
Webマーケティングにおける集客動線
人や物の移動経路を指す動線に対し、商品購入や申込みにいたるインターネット上のアクセス経路にも動線という言葉が使われます。
インターネット上では、ショッピングモールやECサイトに直接アクセスして購入するケースのほか、検索結果で表示された記事や広告、SNSなどの投稿を経由して購入ページにたどり着くケースがあります。
見込み客が購入にたどりつくまでに経由したメディアやプラットフォームの移動経路が、Webマーケティングにおける集客動線です。
集客動線を設計する重要性
あらゆる商品やサービスのマーケティングにおいて、Webを通じたユーザーとのコミュニケーションの比重が増しています。
ユーザーが、何をきっかけに商品やサービスを認知し、どんな情報をもとに比較検討を行い、最終的に購買に結びついたのかを知ることが、Webマーケティングの成果を高めるとともにユーザーの利便性を高めることにもつながります。
届けるべきユーザーにより多く、より効率的に、より満足のいく形で商品やサービスを行き渡らせるために、集客動線の設計が重要な役割を果たします。
動線と導線の違い
Webマーケティングでは似た用語として「導線」もよく用いられます。導線とは、ユーザーをある地点から別の地点へと誘導する経路のことを指します。特に、目的の行動(例えば、商品の購入、サービスへの申し込みなど)へと導くための設計された経路を指します。
動線が実際に人がWeb上をどのように移動しているかを示すものであるのに対し、導線はそれを意図的に行動させるための設計図といえるでしょう。
参考:新規で集客したい!効果的な方法について詳しくご紹介します|株式会社ライン
集客動線におけるLINEの役割

国内でスマートフォンユーザーの90%以上が利用しているLINEは、Webマーケティングを実践していく上で欠かせないプラットホームとして定着してきました。
集客導線にLINEを組み込むことで、ユーザーとの接点を増やして多様なコミュニケーションを生み出す効果を期待できます。
友だち追加をしてもらうことがユーザーの囲い込みにつながり、クーポンやセール情報などを提供するチャネルとして活用することで、購入のきっかけを作り出す役割を果たします。
LINE公式アカウントではメニューの「友だちを増やす」から友だち追加への経路を作るためのツールを活用することが可能です。
また、LINEを使った集客動線に「DMMチャットブーストCV」を組み込むことで、友だち登録を強力に後押しする自動化プロセスが構築できます。詳しくはこちらからご確認ください。
LINEを用いた集客導線設計|1.オンラインで友だち登録を促す
LINE公式アカウントのメニューの「友だちを増やす」→「友だち追加ガイド」を選択すると以下のような画面が表示されます。

上の図に示したように、オンラインで友だち登録を促す方法は①〜④の4種類があります。⑤は友だち追加の経路の設定・確認を行うための機能です。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①URLを作成
①の「URLを作成」は、WebサイトやSNS、メールに友だち追加に誘導するリンクURLを貼り付ける場合に使います。「URLを作成」をクリックすると下のような画面が表示されます。

「シェア用画像を選択」は表示されている緑色の画像を画像データとして保存することができる機能です。
赤枠の「コピー」をクリックし、WebサイトのページやSNSの投稿に貼り付けると以下のように表示されます。

②友だち追加QRコードを作成
②「友だち追加QRコード作成」は友だち追加に誘導するQRコードを作成する場合に使用します。
下記画像の「ダウンロード」をクリックするとQRコードの画像が作成され、「コピー」をクリックするとWebサイトやSNSに投稿する場合のHTLMタグが作成されます。
QRコードの画像を作成した場合は、印刷物などに利用することもできます。

③クーポンQRコードを作成
ユーザーが無料プレゼントや割引購入などの特典を得られるデジタルクーポンを配信することができます。
友だち追加が済んでいないユーザーがクーポンを利用すると、その時点で友だちに追加されるため、友だち追加を増やし、来店や購入の確率を高めることにつながります。

「友だち追加ガイド」から「クーポンQRコードを作成」をクリックすると上のような画面が表示されるので、緑色の枠内の「クーポンを作成」をクリックします。

上の画面でクーポンの内容を設定します。有効期間、抽選使用の有無、使用可能回数などのほか、クーポンタイプとして以下のインセンティブの種類を設定できます。
- 割引
- 無料
- プレゼント
- キャッシュバック
- その他
画面右側のクーポン表示画面のプレビューを確認しながら設定を完了したら、作成したクーポンを「保存」します。
作成したクーポンは左側メニューの「ツール」>「クーポン」から確認できます。

作成したクーポンは以下の方法でシェアすることができるほか、URLを「コピー」してSNSでシェアすることも可能です。
- 友だち追加クーポンに設定
- メッセージとして配信
- LINE VOOMに投稿
- キーワード応答に設定
④ボタンを作成
④「ボタンを作成」は、Webサイトやブログなどに友だち追加へ誘導するためのリンクボタンを設置する場合に、HTMLコードを作成する機能です。

上の図の「コピー」からHTMLコードをコピーして、ボタンを設置するWebサイトやブログなどに貼り付けます。
⑤友だち追加経路を設定
友だち追加に誘導するURL、QRコード、リンクボタンは⑤「友だち追加経路を設定」からも作成することができます。
URL、QRコード、リンクボタンを「友だち追加経路を設定」で作成すると、それぞれから追加された友だちの数を計測することが可能になります。
友だち追加のリンクを設置したInstagramやX(旧Twitter)などのSNSの種類別や、店内ポスターに表示させたQRコードからの友だち追加を店舗ごとに集計することで、効果の高い集客動線を特定し、集客動線設計に役立てることができます。
この機能はLINE公式アカウントをPCから利用する場合に利用できます。

最初に経路、流入元、キャンペーンの任意の名称を設定します。ここで設定する名称は、友だち追加の経路に付ける任意の名称です。
「設定」をクリックすると、設定した名称に対するURL、QRコード、ボタンが作成されるので、それぞれをコピーまたはダウンロードして使用します。
ここで作成した経路から友だち追加された数が、上のグラフのように表示されます。
LINEを用いた集客導線設計|2.QRコードを使ったリアル店舗で友だち登録を促す
ここまでの解説のなかで、②「友だち追加QRコードを作成」と③「クーポンQRコード作成」で作成したQRコードの画像データは、WebサイトやSNSなどデジタルメディアに利用できるほか、リアル店舗で利用する印刷物にもQRコードを表示させることができます。
それ以外に、リアル店舗の来店客にQRコードから友だち追加してもらうことを想定しているのが⑥「ポスターの作成」と⑦「案内ガイドの購入」です。
また、⑧「ショップカード」はデジタルのスタンプカードのような使い方ができる機能です。

⑥ポスターを作成
A4サイズ(210mm ✕ 297mm)のポスターを印刷できるPDFデータを作成できます。

3つのデザインが選択できますが、キャッチコピーを選択できる「グリーン」と手書きの書き込みスペースのある「ホワイト」は、認証済アカウントである必要があります。
未認証アカウントの場合、選択できるのはデザインが固定されたシンプルグリーンのみとなります。
⑦案内ガイドを購入
⑦「案内ガイドの購入」から、店舗内に設置する既製のノベルティの購入申し込みを行うことができます。
この機能が利用できるのはプレミアムアカウントと認証済みアカウントのみであり、申し込みができるのは管理者権限をもつメンバーに限られます。

ノベルティの種類には以下のものがあります。
- 三角POP :500円(税別)/1枚
- 三角POP(自由記入枠あり) :500円(税別)/1枚
- ステッカー:200円(税別)/1枚
- ラミネートパネル(A5サイズ):600円(税別)/1枚
- ラミネートパネル(A4サイズ):800円(税別)/1枚
- ショップカード:3,000円(税別)/1セット(100枚)
- QRコードステッカー:1,000円(税別)/1セット(24枚)
⑧ショップカードを作成
⑧「ショップカードを作成」からデジタルのスタンプカードを作成することができます。
ショップカードは、来店顧客がスマートフォンからポイント付与専用のQRコードを読み込むことでポイントを得られる仕組みです。
店舗での商品購入やサービス利用に対してポイントを付与し、一定のポイントを取得した際にインセンティブを提供するショップカードは、来店促進やリピーター獲得に役立つ販促ツールです。

設定画面では、特典のゴールとなるポイント数(1回あたり1ポイント)、有効期限、ポイント取得制限などを設定します。
ショップカードの設定が完了したら「保存してカードを公開」を選ぶと、QRコードの生成、リッチメニューへの表示の3つからショップカードの公開方法を選ぶことができます。
「保存してランクアップカードを作成」はゴール到達後、より豪華な特典を提供できるランクアップカードを作成する場合に選択します。
LINEの友だちを増やして集客動線を太くする
ユーザーに友だち追加してもらうための仕掛けづくりにはさまざまな方法があり、最適なやり方を試行錯誤しながら動線設計を最適化していくことが、ビジネスの成果を高めることにつながります。
この記事では、LINE公式アカウントが持つ標準の機能で友だち追加を増やす方法について解説しましたが、LINEを使った集客動線をさらに太くすることを可能にするのがチャットボットを活用したDMMチャットブーストCVです。
LPでの取りこぼしをチャットボットでフォローすることにより、顧客とのつながりを維持し、新たな販売機会に結びつけることを可能にします。
LINEを使った集客動線設計をお考えの際には、DMMチャットブーストCVのご活用も、ぜひご検討ください。
