導線とは?動線との違いやLINEマーケティングにおける設計ポイントを紹介

Webマーケティングの成功には、導線が重要です。導線を適切に設計することで、自社の業績や社会的な評価の向上につながります。
この記事では導線の解説と動線との相違点、導線を適切に設計するメリット、LINEを活用したマーケティングの代表的な導線や設計にあたってのポイントを紹介します。導線を理解して、業績アップにつなげてください。

導線とは?Webマーケティングにおける意味や動線との違い

Webマーケティングにおける導線は、Webサイトの運営者が設定します。訪問者に対して、たどって欲しいと考えるルートが導線です。得たい成果や最終目標にいたる過程を踏まえて、運営者の望むルートが導線となります。
最短で目的を達成するルートが有力とされがちですが、単に売上や利益を確保するだけでなく、訪問者の使いやすさ、快適さも考慮することが重要です。
導線と動線の違い
導線とよく似た用語に、「動線」があります。読み方は同じですが、意味は以下のとおり異なります。
- 導線:Webサイトの運営者が設定する、訪問者がたどって欲しいルートのこと
- 動線:Webサイトの訪問者が、実際にたどったルートを示す
訪問者は、Webサイトの運営者の意図をくみとって行動するとは限りません。そのため、「運営者が設定した導線と、訪問者がたどった動線のルートが異なる」ことは、よくあります。
なお動線の解説は以下の記事でも行っています。あわせてご覧ください。
参考:動線とは?Webマーケティングにおける意味とLINEによる集客動線設計方法を解説
導線を適切に設計する4つのメリット
導線のもたらす効果は、設計を適切に行ったか否かにより大きく変わります。ここからは、導線を適切に設計する4つのメリットを解説します。
1. 読者が離脱しにくくなる
導線が適切に設定されたWebサイトは、訪問者も使いやすく感じるものです。目的のページにアクセスしやすく、必要な情報をスムーズに得られるでしょう。途中で離脱せずに、ユーザー登録や申し込み、成約につながる確率が上がります。
自社のサイトの印象がよくなれば、訪問者側がなんらかの理由でサイトを途中で離脱した場合でも、再訪問してもらえやすくなる効果も期待できます。
2. 自社をよく理解してもらえやすくなる
適切な導線が設定されたWebサイトに訪問した読者は、ページを次々とたどることになります。訪問者は、自社の発信するさまざまな情報を目にするでしょう。製品やサービスを知ってもらう機会が増えることも、適切な導線を設定するメリットの一つです。
3. ユーザー数や成約数、売上の増加につながる
WebサイトやWebコンテンツは、「コンバージョン」(CV)と呼ばれる成果や最終目標を意図して設置・掲載する場合が多いでしょう。CVの例を、以下に挙げました。
- ユーザー登録
- 申し込み
- 成約
- 購入
適切な導線を設定することで、多くの訪問者は途中で離脱せず、設定したゴールにたどり着きます。CV率の増加につながることも、見逃せないメリットの一つです。
CVについては、「CV(コンバージョン)とは|意味や種類・LINEマーケティングの手法を紹介」の記事をご参照ください。
4. 良質なユーザー体験を提供でき、自社の評価が高まる
適切な導線を設定することは、訪問者に以下のメリットをもたらします。
- Webサイトで快適に過ごせる
- 運営者から適切なタイミングで、適切な情報が提供される
いずれも、質のよいユーザー体験を得るうえで重要です。快適さはもちろん、訪問者から「欲しいタイミングでメッセージが来る」などの評価を得られれば、自社の評価も高まるでしょう。
LINEを活用したマーケティング導線はどうなる?
マーケティングにLINEを活用する際の、代表的な導線を以下に示しました。
- 公式サイトやLP(ランディングページ)、オウンドメディア、店頭などで、LINEの友だち登録を促す
- 訪問者が公式ラインを友だちに登録する
- 適切なタイミングでメッセージを配信する
- 訪問者がメッセージを読み、公式サイトへのボタンを押すなどのアクションを起こす
- 訪問者が公式サイトにアクセスして、自社の情報を得る
- 訪問者は申し込みや問い合わせ、購入、会員登録など、自社の求めるアクションを起こす
商材によって、導線は多少異なります。たとえば、実店舗を持つショップや飲食店の場合は、4番のステップで「割引券」や「無料券」を使い、購買につなげるケースも多いでしょう。
LINEマーケティングは、友だち登録が関門となります。「動線とは?Webマーケティングにおける意味とLINEによる集客動線設計方法を解説」の記事を参考にして、友だち登録を上手に促しましょう。
LINEマーケティングの導線を効果的に設計するポイント
これからのマーケティング施策に、LINEを含めたい企業も多いのではないでしょうか?
LINEを使ったマーケティングで導線を効果的に設計するには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。
① ターゲットや得たい成果を明確にする
マーケティングで求める成果を得るためには、どのような層にアプローチして、どのような成果を得たいかを明確にすることが重要です。興味・関心が多様化した現代においては、万人向けの当たり障りのないメッセージでは誰にも刺さりません。
読者に刺さるメッセージを作るためには、自社の強みを明確にしたうえで、適切なターゲットやペルソナを設定することが有効です。
そのうえで、適切な導線を考えましょう。ファーストコンタクトから成約にいたるルートは、運営側で想定できます。このルートを旅になぞらえた「カスタマージャーニー」を考え、導線を設定するとよいでしょう。
② 公式LINEの登録に誘導するボタンはわかりやすく
LINEマーケティングを行う場合は、まず最初に「訪問者にLINEの友だち登録をしてもらう」ステップがあります。LINEで自社の魅力的な情報を訪問者に届けるためには、公式LINEの登録ボタンやメッセージに気づいてもらうことが重要です。
公式サイトやLPをつくる際には、LINEの登録を促すボタンやメッセージをわかりやすい位置に配置しましょう。
③ 見やすく簡潔で”興味を惹く”メッセージにまとめる
LINEはオウンドメディアや公式サイトと異なり、短文での発信に適したサービスです。ターゲットに刺さるメッセージを工夫して、短くまとめましょう。”興味を惹く”メッセージでも、長々と書くと途中で離脱されかねないことに注意してください。
LINEマーケティングでは、画像の活用も有効です。商品やサービスをイメージする画像を適宜活用して、読者の興味や関心を惹きましょう。ショッピングの体験をしてもらう、来店頻度を上げるなどの目的があれば、クーポンの配布も有効です。
LINEには固定で設置できる「リッチメニュー」も用意されていますので、必要に応じて活用するとよいでしょう。
④ かんたんなアクションで公式サイトやLPへ進めるように工夫する
LINEマーケティングは、公式サイトやLPと連動するケースも多いでしょう。「きっかけ作りはLINEで、詳細は公式サイトやLP」と考える企業も多いかもしれません。
訪問者は、なるべく少ない操作で情報を知りたいと考えています。かんたんなアクションで公式サイトやLPへ進めると、CVにつながりやすいでしょう。訪問して欲しいサイトへのリンクやボタンを設置することも、有効な方法のひとつです。
参考:CV数が飛躍的にアップ!? 広告効果を最大化するLPO4ステップ【LPOチェックシート付】
導線を適切に設計し、LINEを業績アップにつなげよう
導線は適切に設計することでCVにつながり、自社の知名度向上や業績のアップを実現します。LINEで使える機能は限られますが、コンパクトに伝えられることが魅力です。読者に刺さると効果が高いため、導線のなかに組み込むとよいでしょう。
効果をあげる導線づくりには、公式サイトやLPとともに、LINEも含めたコンテンツの設計が有効です。それぞれの特徴を活かして、業績アップにつなげましょう。
