UGCとは|マーケティングへの活用方法や効果を最大化させるコツについて紹介
インターネットやSNSの普及により、ユーザーが自由に情報を発信できる時代になりました。その中でもマーケティング手法として注目を集めているのが、ユーザー自らが作成したコンテンツであるUGCです。
本記事では「なぜUGCが注目されているのか」「効果的に活用するにはどうすればよいのか」について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

UGCとはユーザーが作成したコンテンツのこと

UGCは「User Generated Content」の略で、一般ユーザーが作成した画像や動画・テキストなどのコンテンツのことを指します。企業が制作する広告やPR記事と異なり、ユーザーの視点や経験にもとづいた生の声が反映されている点が特徴です。
具体的には、求人サイトでの口コミや転職体験談・企業レビューなどが挙げられます。
また、UGCと似た意味の言葉に「CGM」や「IGC」などがあります。それぞれの言葉における意味のちがいは以下のとおりです。

上記3つのコンテンツは、Webマーケティングにおいて欠かせない要素です。
マーケティングにおいてUGCが重要視される理由
UGCがマーケティングにおいて重要視される理由は、以下の4点が挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
SNSが普及している
UGCマーケティングが重要視されるようになった要因として、SNSの普及により個人の体験や意見が瞬時に、かつ幅広く共有されるようになったことが挙げられます。
たとえば、商品レビューや使用感の投稿がSNSで共有され、その内容は他のユーザーの購買決定に大きな影響を与えます。SNS上でのUGCは口コミ効果が高く、従来の広告よりも信頼されやすい傾向にあることは無視できません。
また、さまざまなユーザー視点のコンテンツが手に入るため、これまで見落としていた顧客層へリーチする効果が期待できる点もUGCの魅力です。
UGCはWebマーケティングにおいて無視できない存在といえるでしょう。
Web広告単価の高騰によって顧客獲得効率が低下している
近年、インターネット広告の費用が上昇しており、人気の高いプラットフォームでは広告費用が高騰しています。そこで注目されているのが、UGCです。
ユーザーが自発的に作成するコンテンツであるUGCをマーケティングに利用すれば、高い広告費用をかけずに新規顧客の獲得や既存顧客の維持に貢献する可能性があります。
UGCを作成する直接的なコストを企業側が負担することはないため、UGCマーケティングは費用対効果の高い戦略です。
Web広告における費用対効果の悪化が叫ばれる現代において、コスト削減につながるUGCマーケティングは積極的に取り入れるべきでしょう。
コンテンツ制作にかかる時間やコストを削減できる
企業が自社でコンテンツを制作する場合、多大な時間とコストがかかります。UGCの活用はコンテンツ制作コストを削減し、社内リソースを大幅に節約できます。
プロのクリエイターを雇わずとも、多様で魅力的なコンテンツを継続的に獲得できるのがUGCの魅力です。ユーザーが自発的にコンテンツを供給してくれるため、自社の人的リソースを割く必要もありません。
コンテンツ制作に割かずに済んだ人的リソースは、商品の開発や顧客対応といったより重要度の高い業務に割り当てられるでしょう。
ユーザーに信頼感を与えられる
UGCを積極的に配信すれば、ユーザーからの信頼を獲得しやすくなります。企業が作成したコンテンツだけでなく、実際のユーザーの声も取り上げることで客観的な情報を伝える姿勢を顧客に示せるからです。
UGCは実際のユーザー体験の共有(レビュー)が多く、企業が企画・作成したPRコンテンツよりもユーザーの心に届きやすい傾向にあります。
ユーザーの信頼を獲得できれば、長期的な顧客関係の構築と顧客ロイヤリティの向上につながるでしょう。
ロイヤリティについては、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:ロイヤリティとは?意味やマーケティングにおける重要性・向上施策を解説
UGCをマーケティングで活用する方法
UGCをマーケティングで活用するには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。それぞれのステップについて詳しく解説します。
1. UGCを作成しやすい環境を整える
ユーザーにUGCを作成してもらうためには、気軽に投稿できる工夫が大切です。UGCを作成しやすい環境を整える工夫としては、以下のような取り組みが挙げられます。

割引クーポンのプレゼントや限定イベントの招待など、UGCの作成に対するユーザー側のメリットを提示しましょう。
また、UGC作成のガイドラインを示し、著作権や個人情報保護に関する注意点を明示しておくことも重要です。
2. UGCを集める
UGCを作りやすい環境が整ったら、実際にUGCの投稿を呼びかけます。企業側から作成を呼びかけずに、UGCの作成・投稿が活発になることはほとんどありません。
LINEでレビューの投稿を呼びかけたり、InstagramなどのSNS経由での投稿を促したりして、UGCを集めましょう。
たとえば、商品購入者に対して、即時・使用後1週間・1ヶ月後など期間を区切って段階的なレビュー依頼メールを送信し、投稿を呼びかける方法があります。
UGCの作成を促すには、顧客のリストを集める必要があります。リスト獲得の手法として、LINEの友だち登録者数を増やす方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:LINE公式アカウントの友だち追加を増やすには?おすすめ集客方法を紹介
3. UGCを活用したPRを行う
まとまった数のUGCが集まったら、自社コンテンツとして活用しましょう。優れたUGCを自社のSNSアカウントや公式サイトで定期的に紹介すれば、ユーザーのリアルな声を反映したコンテンツを制作できます。
未購入のユーザーにとっても、UGCが盛り込まれたコンテンツは信頼しやすいため、高い広告効果を期待できるでしょう。
また、ユーザーの属性ごとに分類し、各属性に合わせたUGCをピックアップして配信する工夫も大切です。それぞれのユーザー層に刺さるコンテンツを配信すれば、一斉配信する場合と比較してユーザーの目に留まりやすくなるでしょう。
なお、属性ごとに配信内容を変える際に欠かせない概念である「セグメンテーション」や「ターゲティング」については、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:セグメンテーションとは|ターゲティングとの違いや成功事例・LINE活用法も紹介
UGCのマーケティング効果を最大化させるコツ
UGCのマーケティング効果を最大限に引き出すには、4つのポイントに注目する必要があります。それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
情報の鮮度を高める
UGCの情報を常に新鮮に保つことは、情報の価値を高めるうえでとても重要です。新鮮な情報は、WebサイトやSNSアカウントへの継続的な訪問を促します。
情報の鮮度を維持するには、ユーザーの投稿意欲を刺激し続ける仕組みが必要です。具体的には、定期的なイベントやキャンペーンの開催・時事的なテーマ設定などが挙げられます。
また、既存コンテンツの活用も忘れないようにしましょう。古い投稿を新しい文脈で再度紹介したり、「1年前の今日の投稿」として振り返るなど、過去のコンテンツに新たな価値を見出す工夫も大切です。
新規投稿の促進と既存コンテンツの再活用を組み合わせることでUGCの鮮度を保ち、WebサイトやSNSアカウントの魅力を継続的に高められるでしょう。
ユーザーの感情を刺激する
ユーザーの感情を刺激するUGCの活用は、ブランドとの深い結びつきを作り出す強力な手段です。具体的な方法としては、以下のようなアプローチ手法があります。
- 心を動かすストーリーの共有
実際の顧客による感動的な体験談や成功事例を紹介し、他のユーザーの共感を呼び起こす - ユーモアや驚きの共有
面白い使用方法や意外な発見など、笑いや驚きを誘うUGCを取り上げ、ブランドの親しみやすさを高める - チャレンジングなテーマの提供
ユーザーの創造性を刺激するテーマ設定で、達成感や自己表現の機会を与える
感情に訴えかけるUGCを活用すれば、企業やブランドへの愛着が深まり、結果として口コミの拡散やリピート購入など、マーケティング成果の向上につながります。ユーザーの感情を動かすUGCは、企業と顧客をつなぐ強力な架け橋となるでしょう。
手に入れたUGCを分析して運用する

UGCを単に集めるだけでなく、適切に分析・運用することがマーケティング戦略の成功には不可欠です。UGCには顧客の生の声や行動パターンが凝縮されているため、コンテンツの本質を理解すれば、より的確なマーケティング施策を展開できます。
たとえば、UGCから顧客インサイトやトレンドを継続的に抽出し、戦略に反映させるのも有効です。また、優れたUGCをオンライン・オフライン問わず幅広く活用すれば、訴求力アップにつながります。
このようにUGCを戦略的に活用すれば、顧客理解が深まり、より効果的なマーケティング施策を打ち出せるでしょう。
さらに、マーケティング効果を高めるには、LINE上で自動対応が実現するAIチャットボットツールの活用がおすすめです。LINEチャットボットツールである「DMMチャットブーストCV」を導入すれば、マーケティングの効率化・自動化が実現し成約率の向上も期待できます。
興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
UGCをマーケティングに活用する際の注意点
UGCをマーケティングに活用する際に注意すべきポイントとして、以下の4つを紹介します。UGCマーケティングに取り組むことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
著作権を侵害しないよう気を付ける
UGCは投稿者の知的財産であり、企業が自由に使用できるものではありません。UGCの著作権は、創作と同時に投稿者に帰属するからです。
文章や画像・動画など、あらゆる形式の創造的表現が著作物に含まれているため、企業がUGCを活用する際は、以下の点に注意を払う必要があります。

このような対策を適切に実施すれば、UGCの著作権を尊重しつつ効果的に活用できます。
ステルスマーケティングの対策をする
ステルスマーケティングとは、広告であることを隠して行う宣伝活動のことです。このステルスマーケティングは消費者を欺く行為とみなされ、多くの国で法律や規制の対象とされています。
日本では、景品表示法によって規制されており、違反した場合は罰則の対象となるおそれがあります。
ステマ規制法に抵触すると、消費者の信頼を損なうだけでなくブランドイメージを著しく低下させるリスクもあるため、細心の注意を払いましょう。
ステルスマーケティングのリスクを回避するには、以下のような対策が重要です。
- 「広告」などの表記を付けて透明性を確保する
- UGCを加工・改変しない
- UGCの情報が事実にもとづいていることを確認する
このような対策を実施すれば、UGCを活用したマーケティングの透明性と信頼性を高め、法的リスクを軽減できます。
消費者の信頼を維持するには、常に誠実さと透明性を重視する姿勢が求められるでしょう。
薬機法の広告規制に抵触していないことを確認する
UGCに含まれる商品説明や効果効能の表現が薬機法に違反していないか、厳密にチェックする必要があります。とくに、健康食品や化粧品に関するUGCでは、医薬品的な効能効果を謳う表現を避けるよう注意しましょう。
具体的には、薬機法に関する社内ガイドラインを作成したり、マーケティングチームに徹底的な教育を行ったりすることが挙げられるでしょう。また、問題のある表現を自動検出するAIシステムを導入し、投稿前のスクリーニングを強化するのも効果的な方法です。
定期的に薬事関連の専門家によるUGCコンテンツの監査を実施し、法令遵守を徹底しましょう。
ネガティブレビューには真摯に対応する
ネガティブなレビューが寄せられたら、隠蔽するのではなく透明性を持って公開し、誠実な対応を示すことが重要です。適切に対応したネガティブレビューの事例を公開すれば、誠実な対応や改善への姿勢をアピールできます。
また、カスタマーサポートチームと連携し、ネガティブレビューに対して迅速かつ丁寧に返答する体制の構築も大切です。
批判的な意見を製品改善や顧客サービス向上の機会ととらえ、積極的にフィードバックを収集して共通の問題点を特定すれば、根本的な解決につなげられるでしょう。
UGCマーケティングを取り入れて訴求力を高めよう
UGCマーケティングは、顧客との信頼関係の構築や商品の魅力を訴求するうえでとても効果的です。適切に活用すれば、コスト効率の高い広告手法として大きな成果が期待できます。
ただし、著作権や薬機法などの法的側面やステルスマーケティングの回避・ネガティブレビューへの対応など、注意すべき点も多々あります。このようなリスクを適切に管理しつつ、ユーザーの声を大切にする姿勢を示すことで、企業イメージの向上につながるでしょう。

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